新型コロナウィルスが猛威を振るっています。
新型コロナウィルスのような出来事は、社会にとって「変事」ともいうべき緊急事態です。
変事の恐ろしい点は、やり過ごせば元の状態に戻るというものではなく、変事の前後で世の中のルールや行動が大きく変わることです。
そしてベンチャーは変事に強いと言えます。
なぜなら
- 規模が小さく小回りが利く
- 失敗を恐れず、自らを変革する力を持っている
からです。
規模が小さく小回りが利く
ベンチャーの数少ない利点の一つに「規模が小さい」ということが挙げられます。
規模が小さいと、小回りが効きます。
大企業であれば、一つの部署で100人単位になりますので、新しいことをするにも、今までやっていたことを止めるのも、大変です。
部署全体で行動を取ろうとすると1〜2ヶ月も時間がかかってしまいます。
ベンチャーは規模が小さいため、1週間もあれば部署全体で行動を変えることが可能です。
それゆえ、状況を見ながら部署全体が最適な行動を取りやすいのです。
失敗を恐れず、自らを変革する力を持っている
ベンチャーで働こうとする人たちは、命知らずと言えます。
なぜなら、ベンチャーとは「世の中は必ず変わっていく。変わらない存在は淘汰される」という現実から目を背けず、変化に勝機を見出し、実際にリスクを取って行動するチームのことだからです。
特に変事は、まさに世の中が変わるタイミングです。
変化に適応し、新しいやり方を見つけなければ、淘汰されてしまいます。
変事ほど、素早い失敗が求められるタイミングはありません。
そして失敗しても大きなマイナスになりにくいのが変事です。
失敗をしないことが最も大きなリスクです。
最初から正しい施策や方法に巡り逢うのは途轍もなくラッキーなので、深い見立てを立てた後は、早く部署全体で行動して、白黒付けることが求められます。
失敗を恐れるのが一般的ですが、ベンチャーに集う人は、必要なリスクを恐れません。
そしてスキルが高く、過去に執着しないため、自らを変えていけます。
どんな企業が変事を勝ち抜けるか
変事をきっかけとして大きく飛躍出来る企業とは、新しい環境の中で、新しい勝ち筋を早く見つけ、実践出来る会社だと言えます。
もちろん守る部分は守らなくてはいけませんし、兵糧を確保すること、兵糧がなるべく減らないようにするとことは極めて重要です。
しかし変事は、耐え凌げば元に戻るものではありません。
変事の前と後で、世の中のルールや行動が大きく変わります。
新しい勝ち筋をいち早く見つけるためには、早く深い見立てを立て、早く部署全体で行動して、失敗と成功の白黒を付けることが必要です。
見立てのない行動や、見立てだけで行動しないことは、流れに身を任せる多くの企業と同じで、変事を生き残ることは出来ません。
守るところは守り、攻めるところは攻める。
変事では何も見立てがないと1日の密度が薄くなりがちですが、守るべきところは守り、攻めるべきところは攻め、攻める日の密度をどれだけ濃く出来るかが勝負です。
そして新しい勝ち筋をいち早く見つけることで、変事を勝ち抜くことが出来るのです。