施策は目標数字と紐づいています。
何か目標となる数字があり、その数値を達成するために施策を行います。
- 自ら行動を起こすとき
- 他の人に仕事を依頼するとき
- 何かを開発するとき
これは「何の数字を上げるための施策か?」を整理してドキュメントにまとめると、仕事に関わる人の理解が深まりますし、本当にやるべきか、どのくらいのリソースをかけてやるべきか、どのくらいの優先順位かが明確になります。
プロとして仕事を行う以上、優先順位付けは特に重要です。
限られたリソースの中でやれることは限られているからです。
優先順位を誤ってしまえば、事業成長は遅くなり、競合に負けてしまいます。
「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」を見極め、意思決定する覚悟が必要です。
全体の数字を見ながら考える
「彼方を立てれば此方が立たず」とはよく言ったもので、何かの施策を行うと、どこかの数字が上がっても、別の数字が下がってしまうことがあります。
個別の目標数字は、トップライン=総売上を伸ばすために設定するものです。
どこかの数字が上がっても、別の数字が下がってしまった結果、トップラインが変わらない、もしくはトップラインが下がってしまえば施策は効果的とは言えません。
施策とダイレクトに繋がる個別の目標数字を見ながら、他の目標数字との関係性にも目を光らせ、どのようにトップラインを伸ばしていくかを考える必要があります。
施策は、リソースに対する費用対効果を上げるために存在します。
施策によってリソースの費用対効果を上げ、トップラインを押し上げるのです。
目標数字の罠
個別の目標数字には罠が仕込まれています。
個別の目標数字を一度設定すると、その目標数字を追いかけることに夢中になってしまいます。
それはそれで悪いことではないのですが、一定期間が経つと目標数字を上げることがだけが目的となってしまい、トップラインが伸びないような目標数字の定義や達成方法をしてしまうことがあります。
トップラインを意識し、数字の中身や実態についてディスカッションを行い、当事者意識を持って事業への解像度を高めれば、どのように個別の目標数字を定義するか、どのように個別の目標数字を達成するかが明確になります。
まとめ
個別の目標数字は事業にとって欠かせない存在です。
それによって、自分たちの状態を把握することが出来るからです。
しかし個別の目標数字は、それ自体だけでは完璧な存在ではありません。
一部だけでなく、全体を見る。
トップラインを伸ばす上で、どのように個別の目標数字を設定し、どのような達成方法が望ましいかを定期的に振り返れば、事業が健康的に成長していきます。