飛び抜けてイケている企業には有能な人材が集まる。
彼らのような人種は、Googleで「スマートクリエイティブ」と呼ばれている。
スマートクリエイティブの特徴は下記のようなものだ。
・高度な専門知識を持っていて、経験値が高い
・実行力に優れ、企画するだけではなく、プロトタイプを作る
・データを意思決定に生かすことができる
・競争心が旺盛で、努力を欠かさない
・ビジネス感覚に優れる
・誰よりもユーザ目線で、自らのプロダクトにのめり込む
・好奇心旺盛で、常に疑問を抱き、現状に満足しない
・リスクをいとわず、失敗を恐れない
・自発的で、主体性に基づいて行動する
・あらゆる可能性にオープンで、誰のアイデアかではなく、その質によって物事を判断する
・細かい点まで注意が行き届き、集中力を切らさない
・コミュニケーションが得意である -エリック・シュミット著作 How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) より
彼らは「これは俺の仕事じゃない、マーケティングの仕事だ」とは言わない。
自ら数値をチェックし、問題点を洗い出し、課題解決のために手を動かす。
プロダクトを作りっぱなしではなく、高速で改善していく。
やり抜く力が尋常ではないほど強い。
会社の仕組みを変える必要があれば、どんどん変えていく。
実際、ウチの会社でもメンバーによって次々に新しいやり方が発明されている。
「大臣制度」もその一つだ。
【スタートアップ創業期】プロダクトの0→1を実現するKPI管理方法
スマートクリエイティブのイメージは、何となく抱くエンジニア像とはかけ離れている。
だが、実際に存在するし、彼らとの仕事は最高に楽しい。
言うまでもないことだが、これからの企業では社内にどれだけ超優秀なエンジニアがいるかが大事だし、個人においても超優秀なエンジニアと仕事が出来るかがスキルセット、キャリアプランに圧倒的な影響を及ぼす。
エンジニアと仕事をしなければ何も始まらない。
これから求められる8つの能力
スマートクリエイティブは、エンジニアに限られるものではない。
セールス、マーケター、どんな職種でもスマートクリエイティブになれる。
いや、なる必要がある。
ウィリアム・ブリッジズ著作「自分という名の企業を創れ」には、これからの時代に求められる8つの能力が書かれている。
- 計画力
- 商品開発力
- マーケティング力
- 販売力
- 顧客サービス力
- 業務管理力
- 情報管理力
- 時間管理力
これらの能力は、セールスだとうとマーケティングだろうとエンジニアだろうと、部長だろうと社長だろうと、誰だって必要だ。
昔とは違い、一つの商品のライフサイクルは圧倒的に短い。
スマホで圧倒的シェアを握るiPhoneだって、毎年新しいバージョンをリリースしている。
その為には現場で生のデータをチェックし、顧客の声に耳を傾け、高速でプロダクトを改良していく必要がある。
商品の新機能がマーケティングになり、販売戦略になっていく。
大きなグランドラインがありながらも、計画は日々変わっていく。
机にふんぞり返って机上の空論を振りかざしていれば、あっという間にライバルに抜き去られてしまう。
プレイングマネージャーの時代
もはや職種の壁は、藁半紙の様に薄い。
エンジニアも営業もマーケターも、プロダクト、マーケティング、デザイン、セールスの事を考えるようになっている。
もちろんエンジニアであれば開発力、営業であれば営業力をピカイチにすることは必須だが、それ以上のことが必要になっている。
同じ様に、頭だけ使う人、手だけ動かす人という分け方も、意味を為さなくなってきている。
プロフェッショナルなチームは全員、頭も使うし、手も動かす。
そのそも現場のナマナマしい事情、現実、商品の作られ方も知らないで、どうやって計画を立てると言うのだろう。
情報は、中継地点を通過するたびに、中身が絶望的に歪められていく。耳障りの良いものになっていく。
結果として、誰も本心からコミットしない、機能しない計画が立てられ、顧客に受け入れられないプロダクトが完成することになる。
プレイングマネージャーは最高に楽しい
「大変だな・・・」と思われるかもしれないが、逆にこれは最高のチャンスだ。
人間、一つの事だけをやり続けていると、飽きてしまう。
実際採用活動をしていると、転職希望の人は大抵、以下のような理由で転職活動をしている
- 上司や会社の方針に納得がいかない
- 自分の仕事にもっと幅を持たせたい
- マーケティングの仕事がしたい
- 商品開発に携わってみたい
これらは全て、自らがスマートクリエイティブなれば解決出来る。
なぜ、自らを1つの職種に閉じ込める必要があるだろうか?
スマートクリエイティブとは、ある意味、超優秀なプレイングマネージャーと言える。
計画は立てただけでは意味はない。圧倒的に実行しなくてはいけない。
計画を会社全体で実行するためにはどうすればいいか。
それは計画の立案者が熱狂的にその計画にのめり込み、手を動かすことだ。
口だけで「やろう!」と言っても、誰も心は動かされない。
いくらキレイなパワーポイントを見せられても、人間3時間後には忘れてしまう。
キレイな資料を作る事で給料が貰える時代は終わった。
漢王朝の末期、王朝に使える役人や文化人の主な仕事は、昔の文献の注釈を作り、あーでもない、こーでもないという机上の空論を論じ合う事だった。
だが三国時代が始まり、実際に何をするべきか、どうやるべきか、誰が実行するかが大事になった。
今の時代もそれに似ている。
それぞれが自らの仕事にオーナーシップを持ち、計画を立て、ひたいに汗をかき、やり抜く。
お互いに影響を持ち合って、プロジェクトを進めていく。
それは部署間で隔たりがある組織では実現しえない、最高に楽しい仕事のあり方だ。
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